家庭教師のことお教えします!

家庭教師の歴史

 

家庭教師の歴史は非常に古く、ローマ帝国時代には既にその存在が確認されています。日本でも清少納言や紫式部などは、女性家庭教師の先駆者だと言えますし、戦国時代の若君、姫君たちにも、その身分に応じた教育を授ける家庭教師が存在していました。

 

そして日本でも海外でも、家庭教師とは、ある程度以上の裕福な家庭にのみ雇うことができるものだったのです。つまり家庭教師は良家の子女である証でもあったのです。

 

例えば中世ヨーロッパでは、 貴族などの裕福な家庭の子女教育として、家庭教師の存在は一種のステイタスであり、モーツァルトやシューベルトのように歴史上有名な音楽家や、ジャン・ジャック・ルソーのような著名な哲学者、文学者なども若い頃は家庭教師として金持ちの子女の教育を行っていました。

 

現在では家庭教師は学業の指導を行うもので、一部の専門の方を除くと、大学生や大学院生などが、アルバイトとして勤めていることが多いのですが、以前の家庭教師のレベルは非常に高く、学業だけでなく生活習慣やその身分にあった教養など、多岐に渡って指導することが求められるなど、非常に広い知識が求められるものでした。

 

従って1日に数時間だけの通いでできる仕事ではなく、屋敷に住み込んで寝食を伴にしながら授業を行うということが一般的だったのです。それだけの金額的に余裕のある家だけが、家庭教師を雇うことができました。こういったことから家庭教師は家庭のステイタスだ、とも言えるのです。