家庭教師のことお教えします!

少子化と家庭教師市場の傾向、展開

 

家庭教師業界の市場での規模は、3~400億円程度であると推計されています。この数字は学習塾全体の約1兆円と比較すると、非常に小さいのが現状です。さらに学習塾は大手の業者が競い合っているのに対し、家庭教師業界は、「家庭教師はトライ」のCMでもおなじみの、トライグループが一人勝ち、の状況となっています。

 

トライグループ自体の売上高はピーク時に比べると半分近くに減少してはいるのですが、それでも占有率は半数近いものがあります。これは家庭教師業界自体の売上高が明らかにダウンしているからで、その原因としては生徒になるべき子供が、少子化の影響で減少していることに加え、進学塾の指導方法の拡張などが上げられるでしょう。

 

具体的に言うと、大手、中堅の進学塾では、個別指導塾を併設したり、インターネットでの遠隔指導などで、生徒の獲得に力を入れているのです。経営状態に余裕のある上位の進学塾であればあるほど、充実したサービスの多様化を進めることができます。

 

こうなってくるとやはり実績のある大手進学塾を選択するケースが多くなり、成績の状況や時間的余裕から通塾できずに家庭教師を頼んでいた家庭が、個別指導塾であるとか、大手進学塾のインターネットでの遠隔指導講座を契約することになってしまい、家庭教師業界はますます苦境に立たされているのが現状です。それを打破する為には家庭教師自身のスキルアップと決め細やかな指導、個別指導塾とはまた違った意味での徹底した個人向けの指導が要求されてくるのです。